071201 036.jpg読んだ本:「だっこ だっこ ねえ だっこ」「いっぽんばしわたる」「なかなおり」「森の絵本」「これはなみだ?」など
午前は、おとうさんおかあさんと一緒に楽しめる絵本が満載でした。「だっこ だっこ ねえ だっこ」は、イヌやネコからタコや靴までも、だっこであたたかく包まれる幸せたっぷりの絵本です。私も思わず目の前の子をぎゅうと抱きしめたくなり、いやいやしかしだっこはお父さんお母さんにされてこそ嬉しいし、私は指をくわえてガマンしました。
午後の「森の絵本」では、1人の読み手がみんなの前に座り、2人の読み手が教室内に身を隠し、森の声になり、いろいろな方向からせりふを投げかけるスタイルで読みました。遠くのどこかから聞こえてくる「おーい…」と呼ぶ小さな声に耳を澄ませるうちに、大人も子どももえほんの中に吸い込まれてしまい、聞き入っていました。

071201 071.jpgえほんの会の後には、子どものリクエストから、お父さんによる「スノーマン」の読み聞かせが始まりました。しかし「スノーマン」は絵のみの本でお話がついていません。が、絵を見ながらお話を作って、見事に読みきりました!お父さんブラボー!!その親子は寝る前に絵本を1冊読むのが習慣だそうで、毎日のあたたかいふれあいが感じられる、幸せ感たっぷりの素晴らしい読み聞かせでした。

先週に引き続きのぷちライブ!
今回のアーティストは、タップやマイム、喜劇、歌などを取り混ぜたショーで魅せるバロンなかざわさんと、時にピアノとピアニカを同時に演奏してしまう驚異の鍵盤奏者、菊地まゆ子さんの協演でした!
昭和のモダンボーイに扮したマイムと歌。オリジナル日本語歌詞のスイング。ピアノ、ピアニカ、鉄琴、ウクレレ、手づくり楽器(湯たんぽが楽器になってる!)などのいろいろな音色に包まれて、どこか懐かしいけど新しいタッチのライブとなりました。
タップダンスの床をはじく音とリズムは、とても気持ちよく楽しい!子どもたちは前に身を乗り出して見入っていました。バロンさんの後に続いて手拍子、掛け声、くしゃみ、咳をマネしてリズムあそびをするシーンでは、大人も子どもも大盛り上がり!バロンさんが帽子をクルクルッとまわして体の上を自在に転がす様子に、子どもから「帽子に魔法のタネが入ってる!!」と声があがりました。おぉそうだったのか!バロンさんは魔法使いだ!
ライブの後は、スプーンを使った演奏のミニ・レクチャーとなり、大人も子どもも興味津々で楽しみました。

「ぷちライブ」は、お日さまサンサンの教室の中で開かれるライブ・コンサート。毎回、小さな赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、たくさんのご家族がやってきます。
今回のアーティストは、パワフルでキュートな歌声を持つボイスパフォーマーの中ムラサトコさん(実は3人の子のお母さん!)と、セクシーな音色とルックスでお母さんを酔わすギターのシノブさんの協演でした!
満員御礼の教室の中には、小さな足踏みオルガンが置かれ、始まる前からサトコさんの声がループで流れ、なんだかワクワク!

教室に登場したサトコさん、風の音や小鳥のさえずりのような声とともに、素敵な演奏が始まります。なんだか森の中に来てしまったような感覚!イモムシカップルのイチャイチャや、蝶の羽ばたきといった、手と声で演じるパフォーマンスもあり、心がくすぐられ、あったかくほぐされていきました。
ノスタルジックな曲からセクシ~な曲、妖怪の歌(!!)など多数の演奏と、最後は楽しく全員で歌に参加して、独特な音楽世界を堪能しました。

読んだ本:「ユックリとジョジョニ」「サルビルサ」「てざわり」「しろいうさぎとくろいうさぎ」など


今日はいつものメンバーに加えて音楽家のジョー長岡さんが遊びにきてくれて、ピアノやアコーディオンの演奏で絵本の世界をさらに演出してくれました。
「サルビルサ」では、参加者が2チームに分かれ、絵本に出てくるモンスター?宇宙人?といっしょになって音合戦を繰り広げました。楽器やおもちゃ、からだや声を使って、音のぶつけ合い!絵の迫力に負けず、くらくらするほどの音の渦となりました。


「てざわり」では、絵本を読んだ後に、目隠しをされた人に教室の中の「ナゾなモノ」を手渡し、手触りをたよりに何かを当てるゲームを行いました。お母さんに「ナゾ」を手渡した子のワクワクした表情がたまりません!でも、それ、むずかしすぎるよ~~~!


この「えほんの会」では、よく読まれる本がいくつかあります。「ユックリとジョジョニ」もお馴染みの1冊。でも、毎回演出が変化して違った味わいがあるのです。今回は、大ちゃん、みずゑおねえさんが本を読み、さやかおねえさんとジョーさんがお話に合わせてダンスをしました。
この日の最後は、ジョーさんからのプレゼント!オリジナルソング「月とちゃぶ台」をギター片手に歌ってくれました!うっとり~。

今回のテーマ「シマシマ」をもとに、楽しくスイーツをつくりました。
まずは手あそびでイメージサンドイッチづくり。パンの間になにはさむ?ハムにタマゴにレタスにイチゴにチーズにチョコレートにスイカに……天井まで届きそうな高~いサンドイッチができて、がぶり!


さて、今回は、シマシマしまうま君づくり。普段は白黒のしまうま君を、今日はいろいろなものをシマシマにはさんで、カラフルなしまうま君に仕上げました。
まずはパティシエさんの見本から。いろんな色のクリームやほうれん草ケーキ、黒糖バナナケーキ、くだものなどを重ねて、シマシマにしていきます。目の前の食材に子どもたちの目はくぎづけ。心の中は「なめたい」「たべたい」の表情。


親子一緒にシマシマをつくっていく作業では、ケーキを好きな大きさに切りながら、食材・色の順番を工夫してシマシマにかさねていきました。縦に重ねすぎて途中で倒れてしまうものも!
最後にしまうま君の顔をつけたら、みんなで完成品を鑑賞し合って、「いただきまーす!」。

 

読んだ本:「さよならさんかく」「ぽぱーぺ ぽぴぱっぷ」「うさぎちゃんとおひさま」「このにおいなんのにおい」「えをかく」など
今日のえほんの会は、会場の色をいつもと変えて、あちこちにダンボールや布が立ちそびえる内装の中で行いました。午前の会にはお父さんも一緒に来てくれたご家族が多く、うれしい限りです!
「さよならさんかく」では、絵本を読みながら「さんかくってなに?」「しかくってなに?」「黄色いの、どれ?」などなど、教室中を見渡していろいろなカタチとイロを探しました。天井近くに、誰も気づかなかった小さなカタチを見つけてみんなに伝えようと一生懸命な男の子。その指差す先を、全員で「どこ?」「どこ?」「あ~~ほんとだ(納得!)」。宝物探しのような瞬間でした。そういえば、「好きな色はなに?」の質問はよく耳にするけど、「好きなカタチはなに?」は聞かないなぁ。カタチの名前も、これだけいろんなカタチに溢れてる中、名前になってる数が少ないなぁ。「台形」「正八角形」とか、堅苦しいし。。色は素敵な名前が限りなくあるんだから、カタチもいろんな名前が、例えば「干し柿形」とかがあってもいいかも。…独り言でした。


午後の「えをかく」では、途中から目を閉じて、さやかおねえさんが読み上げるものを頭の中にそれぞれのスケール、色、形で思い描きました。目を開けると狭い教室だけど、頭の中では海や空や恐竜などなどがどんどん飛び出し広がりました。

読んだ本:「ドオン」「森のえほん」「アンジュール」「もけらもけら」「こんにちは!へんてこライオン」など
新年最初のえほんの会は、ポカポカ陽気の日だまりの中、心地よい気分でスタートしました。
鬼の子と人間の子が登場する「ドオン」では、絵本の中で繰り広げられる太鼓合戦にみんなで参戦だ!手でも太鼓、床も太鼓、いろんな太鼓の音が増えていって、さいごには「ワハハ!」と大笑い!からだ中からエネルギーが湧き出る絵本でした。


午後に読んだ「こんにちは!へんてこライオン」では、バスやバレリーナなど次々と変身するライオンを、さや香おねえさんと、遊びに来てくれた俳優の田中晶さんとがからだで表現。他に、みんなで動物に変身して動きを真似したり、教室の中を所狭しと動きました。

毎回1つのキーワードを元にスイーツをつくっていくパティシエさんのワークショップ。今回のキーワードは「ポキポキ」です。
最初にポキポキ君をみんなに紹介。ポキポキ君はかくれんぼが大好きで、どんな場所にもかくれてしまいます。みんなが知っているおなじみの絵本の中にもちゃっかりかくれてしまうのでした。
写真は、絵本の中に次から次にかくれてしまうポキポキ君に、みんなで「ぼくだったらここにかくれる!」と教えてくれているシーンです。

今日つくるのは「ポキポキの森」!いろんなお菓子で「ポキポキの森」をつくってポキポキ君とかくれんぼしよう!
まずは、いろんな素材をみんなで見てみます。グリッシーニやかりんとう、野菜チップス、揚げた麺などなど、ポキッと折ったときの触感が楽しいものがたくさん。音も触感もそれぞれに違っていて、ポキポキ折るのがくせになりそうです。他にもクリームなどを揃えて、パティシエさんに素材のおもしろい使い方・つなげ方を見せてもらいました。

いよいよみんながつくる番です。親子で話しながら協力して作っていきます。イバラの森や雪景色の森、動物や家、建築家顔負けの不思議な建造物……具体的な世界から抽象的な世界まで、その表現はいろいろで、まるで物語の1シーンを切り取ったような世界が次々と現れました。どの子もそれぞれの世界を作るのに没頭しきっていて、お菓子と一生懸命向き合うその姿は、立派なミニ・パティシエさんでした!

最後にポキポキ君をかくしたら、完成!!みんなで並べて鑑賞タイム。「こんなとこにいたよ!」「私のはここに寝てるの!」と、作品を見ながらお互いにポキポキ君を見つけ合いました。
やっと食べられる!ということで、みんな揃っていただきますをしておいしく食べました。自分でつくった世界を食べちゃうのが、また楽しいのです!
さて、次回はどんな会になりますでしょうか?

読んだ本:「さる るるる」「てぶくろ」「ひもかとおもったら…」「てんしさまがおりてくる」など
12月に入って風も冷たくなってきましたが、小春日和の中ワイワイとにぎやかに始まったえほんの会。
ことばがとっても楽しい「さる るるる」。みる・ける・うる、などなど「るるる」がいっぱい!自然と「る」のつく言葉が口をついて出てきます。一緒に動きも真似てみて、みーんなが「さる るるる」になりました。
そしてこの時期にぴったりな物語「てぶくろ」。ウクライナの民話として昔からのお馴染みですが、カラフルでかわいらしい絵と、だいちゃん、みずさんの声に、新鮮な気分でぐんぐん惹きこまれてひきこまれていきます。小さな手袋に次々と動物たちがやってきて、みんな入りきれるかしら…。自分の手袋に動物たちが遊びにきてくれるなら、落し物をするのも楽しいかもしれませんね。


午後の会では、初めて紙芝居が登場しました。紙芝居「ひもかとおもったら…」では、絵の一部を見て何かを当てていきます。ひもかと思ったら…「へび!?」「残念、恐竜~!!」 おもちかと思ったら、「またまた残念、おすもうさん!!」 思いがけない答えに子どもも親も「あー!」や「え~!」の連発です!ぐるぐるマットに腰かけ、身を乗り出してかけ合いながら楽しみました。

『どんどこ!巨大紙相撲~にしすがも場所~』もいよいよ最終回、「にしすがも場所」の開催日です。
今日は「にしすがも場所」の会場となる体育館に集合。
土俵とその上に吊られた神明造りの屋根に子ども力士たちも、家族のみなさんもびっくり。土俵の周りには、砂かぶり、升席もあり、まるで国技館です。土俵の前には巨大な優勝カップも燦然と輝いています。また、これまでの稽古の様子を部屋毎に編集したビデオ映像も上映。子ども力士たちも、予想を超える本格的な会場にかなり興奮気味。
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11時から「土俵入り」の稽古をスタート。土谷理事長の「呼び出し」に応えて、花道から巨大紙力士を連れた子ども力士が登場し、円陣を組むように土俵を囲んで四股を踏みます。子ども力士たちも少しずつ「にしすがも場所」の実感が沸いてきたようです。
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今日は、通常の親方陣に加えて、朝から30名近くのスタッフが集まっています。子ども力士と親方たちが、土俵入りの練習をしている間も、ちゃんこ鍋の下準備、会場の仕上げなどの最後の準備に余念がありません。
12時より飛び入り力士づくりがスタート。子ども力士、親方、飛び入り力士の参加者で、体育館はすでに熱気ムンムンです。子ども力士たちも、力士番とちゃんこ番に分かれ、最後の準備に入ります。
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開場を待ちかねたように、おじいちゃんとお孫さん、しこ名をくれた商店街の方々、家族連れから豊島区長(!)まで!、お客さんが続々とやってきました。
取り組み開始前には、ちゃんこ番の子ども力士がデコレーションした、3種のちゃんこ鍋のお披露目。お客さんたちの期待も高まります。
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13時を過ぎたところで、文京高校定時制の和太鼓部の太鼓により「にしすがも場所」の幕があがりました!
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次は、各部屋の力士のお披露目「土俵入り」です。たくさんのお客さんに大きな拍手で迎えられ、子ども力士たちもちょっと緊張。「ほら、さっき練習したやつ!」という土谷理事長の声で、何とか無事終了。
いよいよ、1回戦の取り組みがスタートです。各相撲部屋の12力士と飛び入りの12力士、計24力士がトーナメント方式で対戦していきます。行司は土谷理事長です。
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谷町になってくれた(しこ名をつけてくれた)地域の人にも、叩き手になってもらい、熱戦がくりひろげられました。
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しかし、今まで様々な稽古を重ねてきた各相撲部屋の力士たちは、度重なる稽古で故障がでてきている力士もあり、2力士を除き、飛び入り力士に次々に敗れてしまうという波乱の幕開けとなってしまいした。
1回戦が終わったところで、豊島区で活動する大江戸相撲甚句会による「相撲甚句」が披露されました。「相撲甚句」も、相撲にまつわる文化のひとつ。もともとは行司さんの余興から生まれたものだそうです。恐らく生まれて初めて聞いた人も多かったのではないでしょうか。
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ちゃんこ鍋も出来上がり、鍋の前にはお客さんの長蛇の列が!あったかいちゃんこ鍋にお客さんも幸せそう。
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そして、2回戦の取り組み。一度は意気消沈してしまった子ども力士たちも親方とともに気を取り直し、部屋の壁を越えて、1回戦を勝ち抜いた力士「魚新部屋」の「菊の藤」と「滝野川部屋」の「花の里」の強化に全力投球します。しかし「花の里」も残念ながら敗退してしまい、「菊の藤」ただ一体が決勝トーナメントに進みました。
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そして、決勝トーナメント!「庚申塚部屋」の「菊の藤」、飛び入り力士の「ドラゴンボール部屋」の「孫璃人(そんりひと)関」、同じく飛び入り力士「森空部屋」の「柳之山」の戦いです。先に2勝した力士が優勝です。
子ども力士たちは、親方がこの日のために用意した「<絶対勝つ>魔法の薬」を飲んで「孫璃人関」と対戦。なかなか勝負がつかず、一度は仕切りなおしとなったものの、残念ながら破れてしまい、次の「柳之山」との取り組みでも連勝した「孫璃人関」の優勝が決まりました。
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「孫璃人関」は、家族で参加。優勝力士インタビューでは「負けずぎらいの息子のために頑張りました!」という家族思いのお父さんのコメントが印象的でした。
優勝カップ贈呈の後は、ホワイトリムジン(!)にて体育館から校門まで、優勝パレード。優勝カップもリムジンもスタッフがこの一瞬のために、数日間かけて製作したもの。ご家族から「ぜひ家に持ち帰りたい」と申し出があったので、大事に残されることになりました。
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子ども力士をはじめとする大勢の子どもたち、家族連れ、地域の人々、スタッフ、そしてアーティスト。つくる人、叩く人、応援する人。
わずか2時間の「千秋楽」でしたが、300人以上の人々が入り交じって、笑いと歓声が絶えない、にぎやかな催しとなりました。
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お客さんが帰った後、子ども力士たちは最後の稽古です。今まで、一緒に稽古を重ねてきた巨大紙力士ともお別れし、分解して、燃えるゴミ、燃えないゴミに分けていきます。名残惜しむとおもいきや、今ではもうすっかり使いこなせるようになったダンボールカッターでサクサクと進めていきます。でもやっぱり「持って帰る」という子も。
巨大紙力士をつくるところからスタートした、この「どんどこ!巨大紙相撲~にしすがも場所」を通して、子ども力士たちは本当にたくさんの経験をしてきました。はじめての道具を使うこと、自分の身体より大きなものをつくること、新しい視点でまちを探検すること、まちの人と出会い、交流すること、料理すること。そして、それらを新しく出会い、年齢も様々な仲間たちと助け合って進めること。
優勝カップは逃したけれど、たくさんの素敵なものを、子ども力士たちは勝ち取ったのではないでしょうか。
5日間、ごっつあんでした!
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