読んだ絵本:『ハエくん』『にゅるぺろりん』『どこいったん』『ことばあそびうた』『だるまちゃんとてんぐちゃん』など
春の暖かさを感じるようになったなと思っていたのに、また冬の寒さが戻ってきた3月の日曜日。あいにくの曇天でしたが、今年度最後のえほんの会も、賑やかなお客さんと一緒に心温まる一日となりました。今回のえぽんずメンバーは、榎本純子さん、鈴木燦さん、たけうちみずゑさん、後藤勇さん。年度末なので遊びに来てくれた他のえぽんずメンバーも、飛び入りで助っ人に登場して会を盛り上げてくれました。
会の始まりは、身体ほぐしから。手足をぶらぶらしたり、ゴロゴロ寝転がったり、初めましての子どもたちも、身体を動かしながら少しずつリラックス。すると、不思議な動きを始めるえぽんず。そこから絵本の世界の始まりです。

一冊目の絵本は『ハエさん』。「ぶ~ん」とハエのような?動きで部屋を動き回るえぽんずに、子どもたちはちょっぴり驚いた眼差しを向けていましたが、ハエがトイレを旅する少しシュールなお話は大人もクスッと笑ってしまうものでした。その後も、お話に身体の動きもつけながら絵本の世界を広げていったところで、4冊目は関西弁のクマさんが登場する『どこいったん』。赤い帽子を探して、いろんな動物を訪ね歩くクマさん。お客さんにも朗読に参加してもらい、みんなで帽子の行方を捜します。関西弁のぬくもりにほっこりもしますが、帽子を持っていたウサギさんの行方にちょっぴりドキッとするお話でした。

そして続いてもクマさんが登場する『もりもりくまさん』。森一番の力持ちのクマさんが、蒔き割りをしたり、はちみつを探したり、森での出来事が綴られるお話を、歌うように読んでいきます。楽器の音やリズムに合わせて自然と身体も動き出し、「ワオ!」というかけ声ではみんなでジャンプ!身体全体でお話を楽しみました。最後には、子どもからのリクエストで『だるまちゃんとてんぐちゃん』を読んで午前の回を終えました。
午後の部も、身体ほぐしからスタート。午前の部より少し人数も少ないので、ゴロゴロ、伸び伸び身体をゆったり使ってほぐしました。そして午後の一冊目は『にゃーご』。ネコの怖さを知らない子ネズミ3匹が出会った大きなネコは良い人悪い人?「にゃーご」という鳴き真似までしてネコと仲良くなろうとするネズミに、ネコさんもいつの間にか優しくなってしまいます。お客さんとも「にゃーご」と一緒に声を出して楽しみました。

後半には雨の絵本が2冊。『Rain』という絵本は、お客さんにも打楽器で参加してもらいます。足踏みや手拍子、タイコにピアノ、タンバリンなどでリズムを刻んで雨の世界を表現。動物たちが雨を楽しむ様子を読みながら、ジャングルが目の前に現れたようでした。大きなパラソルも登場して、みんなで傘の下で雨宿り。子どもたちには雨が見えているようで、雨が止んで鳥の鳴き声が聞こえたり木々が芽吹いたりする様子も想像できたかなあ、と思います。
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そして最後の最後には、久しぶりに遊びに来てくれたお子さんが、自分で考えたお話を飛び入りで披露してくれました。他の子どもたちも巻き込んで、ほっこり心が温まる素敵な時間をつくってくれました。
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☆3月のえぽんずさん:榎本純子さん(俳優)、鈴木燦さん(俳優)、たけうちみずゑさん(俳優)、後藤勇さん(コントラバス弾き語り)