人形劇:『本』『へんなじゅうたん』『歯医者』『モコちゃんのマジックショー』
朝晩は随分と冷え込むようになりましたが、12月のえほんの会はポカポカ太陽に見守られて、ほっこり温かい一日となりました。今回は「人形劇」がやって来たえほんの会。物語の味わい方には様々な方法がある事を改めて思い出させてくれる人形劇。子どもはもちろん、大人にとっても新鮮な時間になっていれば良いなあと思います。
さてさて、最初はまずご挨拶。えぽんず・田中さんの人形(軍手で出来ています!)と一緒に挨拶をした後、チョウチョに誘われて、早速人形劇の世界が始りました。

登場したのは何やら「本」を読んでいる女の子。女の子が本を忘れて立ち去ってしまうと、入れ替わり立ち代わりいろんな動物がやってきます。感動して泣いてしまうキツネもいれば、笑い転げるウサギに、退屈そうにあくびをしてしまうオオカミも。さてさて、どんな本を読んでいるかと思ったら?本を取り来た女の子がタイトルを見せてくれるとクスッと笑ってしまう、という『本』(作:V・シュテーイン)でした。

二つ目のお話は、『へんなじゅうたん』(作:V・シュテーイン)。絨毯を見つけた猫との不思議なやりとり。言葉はないけれど、猫と絨毯の動きを子どもたちも真剣に見守っていました。

三つ目は、『歯医者』。原作はモスクワの『グローブス』というお話だそうです。ニョキニョキッと出てきたのは人の手。歯医者でいやいや口を開けてグウィーンとドリルで治療されるドキドキが、手の動きだけで軽妙に表現され、音も本物のドリル使っていたので、臨場感たっぷりでした。
そして最後は素敵なマジックショー。クマさんがたくさんのマジックを披露してくれました。マントから突然飛び出すカラスや、入れても入れても溢れない不思議な水。子どもたちは「何で?」と目が釘付けです。楽しくなって来て、身体もどんどん前々へと進んで行く子どもたち。人形劇の世界をたっぷり楽しんでくれた様子でした。

終わった後のアンケートには、「音や簡単な言葉だけでたくさんの表現がされていたので、本当に感動しました。また、そのためか子どももたくさん考えていたのか、一生懸命に見ていました」という感想をいただきました。子どもたちの真剣な眼差しに、言葉で説明しなくても頭の中にはいろんな景色や物語が広がっているんだろうなあ、と想像する力を大事にしたいと改めて感じた一日となりました。
さて、次回のえほんの会は年明け2016年の3月を予定しています。詳細は決まり次第HPなどでご案内いたしますのでこれからも「読んで遊んでえほんの会」をよろしくお願いいたします!
—————————————————–
☆12月のえぽんずさん:田中晶さん(俳優)
ゲスト:知田庸子さん、大井弘子さん、石関沙江さん