110921 056aa.jpg 10月13日に、都内のとある幼稚園において石坂亥士さん(神楽太鼓演奏家・踊るパーカッショニスト)のワークショップが開催されました。ここの幼稚園の特色は外国人の子どもたちが多いことと、日本人の子どもたちも海外に暮らした経験のある子が多いということで、それだけに日頃から一人ひとりの個性を重んじるように心がけているという、公立幼稚園ではちょっとめずらしいケースの園でした。
亥士さんのタイコワークショップは9月に引き続き2回目となるこの日、子どもたちは亥士さんを見つけると友だちを見つけたかのようにフレンドリーに話しかけたり、答園してすぐにタイコをたたきにやってくる子もいたりして、とてもなごんな雰囲気ができていました。「ここの子どもたちと亥士さんとの相性がとてもいい」と言う副園長先生の言葉通り、子どもたちと亥士さんのフィーリングがぴったりくる様子がいち早く感じ取れました。
亥士さんが持ってきてくれたのは7つのタイコ(西アフリカを中心として普及している民族打楽器のジャンベ)と、ネパールのドラゴンボール(龍の絵が描かれた金のボール。宗教的な儀式に使われるようなもの)。ジャンベにはすでに慣れている様子の子どもたちは、亥士さんがジャンベを叩きはじめるとすぐさま足を動かします。彼らのコミュニケーションはとてもすばらしく、ただバタバタ足踏みしているだけではなく、亥士さんが叩くジャンベの音をよく聴きわけて、音に合わせて動いているのです。ウォーミングアップをして身体があたたまったら、ドラゴンボールというめずらしい楽器を子どもたちに紹介しました。ネパールの楽器ですが、お寺の読経の際にみかけるものに少し似ています。ボール状になっている金の淵を棒で叩き、グルグルなぞるように淵をこすると音が膨張し、ボワボワ~~ンという、聞きなれない不思議な音が出るものでした。子どもたちはその音色に大変な興味をもってなんでそんな音がするのかじっと見つめていました。
通常、園児にとって1時間はけっこう長いもので、場合によっては集中力がもたない場合もあるのですが、ここの子どもたちはほとんどずっとタイコにあわせて身体を動かしぱなしで、途中集中力が切れることもなく、本当に心から子どもたちみんながタイコを楽しんでいるようでした。とくにはまった男児の一人は、途中から亥士さんのタイコを借りて、セッションを始めるほど。その叩き方は驚いたことにちゃんと亥士さんの叩く音とマッチしていて、将来ミュージシャンになるのでは思われるほどでした。
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石坂亥士(神楽太鼓演奏家・踊るパーカッショニスト) https://www.children-art.net/ishizaka_gaishi/

IMG_5427aa.JPG 9月頭、まだ夏休みが明けたばかりの幼稚園で新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト)さんによるワークショップが行われました。クラスが4歳児と5歳児に分かれているので、それぞれ1回1時間程度。新井さんの狙いは、ダンスをするというよりも、いつも当たり前のように動かしている身体を、今日はちょっと意識をしながら動かしてみようともの。タイコを鳴らして挨拶をしたり(子どもたちはタイコの音に何かしら反応して”答えようと”するもの)、金のボールをコン!と叩いてその音にあわせて全身の力を抜いて倒れてみたり、目をつぶってタイコの音に耳を澄ませどこから聞こえてくるか当ててみたり、音をたてずに新聞紙を持ったまま動いてみるなど、色々な小道具を使って感覚を刺激する試みを色々とやってみました。
幼稚園の先生の話では、はじめて会う人やはじめてやることに拒否感を覚えてしまう子が数名いるということだったのですが、先生たちも子どもたちの中に入り、子どもたちと一緒に楽しんでいたことも奏功して、誰ひとり脱落する子や拒否反応をしめす子はいなくて、始終子どもたちの集中がとぎれることなく、身体を動かすことを楽しんでいました。
終了後先生にお話を聞いたところ、普段先生にピッタリくっついて来る子はいないのに、ワークショップで身体と身体をくっつけることが多かったせいか、教室に戻ったあと子どもたちがワーッと先生の身体にしがみついてきたそう。スキンシップは信頼関係への第一歩。より一層先生とのつながりが深まったことと期待しています。
この日は第1回目。11月には2回目が開催される予定です。
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新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト) https://www.children-art.net/arai_hideo/

夏のような暑さだった土曜日、雨上がりで土は柔らかく、久しぶりのワークデーは、夏野菜が終わった畑に野菜の種や花の苗をたくさんたくさん植えました。

まず、アーティストのカブさんが植える種や苗、球根を説明をしてくれました。ピンクの花がさく苺や、淡い色合いのラベンダー、秋らしいチョコレートコスモスなど、メンバーが植えたい植物や珍しい植物など植えるものが目白押しです。

そのため、午前中は次に植える植物のために畑を整備しました。せっせせっせと雑草を抜き、せっせせっせと畑を耕します。

中学生の男の子は傾いた豆トンネルの補修にも取りかかり、つるが伸びるというホップを植えていました。小学生の男の子たちは、「グリグリ」の看板に欠けていた「リ」にやすりをかけ、その隣の子は子ども畑に茂っていたシソの根っこを切り分けています。

午後からはさらに種植え、苗植えに集中、どんどんどんどん、メンバーが各自植えたいものを植えました!草花では、珍種のチューリップ、ギガンチュウウム、レモングラス、シクラメンなどを植えました。
野菜は、たまねぎの黄色と赤色の二種類、ラディッシュにスイスチャード、タアサイ、ウィンターラディッシュ、パープルバードなどなどです。全てが順調に育てばとてつもなく豪華な畑になります。

ハーブ畑にもいろいろな種類のミントやラベンダーを植えました。その横には、お祭りのピザにも乗っけて大好評のほうれんそう畑を作りました。畝がきれいにできたので、ほうれん草は2種類、春菊に、カブラの仲間の日野菜も植えました。

そしてそして、前回虫にやられて、青虫たちを移動した白菜とキャベツコーナーが、またまた大惨事に。ふたたび青虫を移動、虫よけを強化しました。

秋らしい蝶々やカマキリなど、虫がたくさんいるのも畑の魅力ですが、人間も白菜やキャベツを食べれる日が待ち遠しいです。

たくさん汗をかいて畑作業に熱中し、通りがかったおじさんに「夢の世界のようですね。」と声をかけていただいたキラキラした畑、秋はワークデーが少なくなりますが、みんなで植物の成長を見守っていきたいです。