
4月末の週末。ワークデーでもないのに、メンバーとスタッフが集まって、今年度の企画・運営についてのミーティングが開かれました。そのときに誰かが言った「サマータイムをしよう」という一言から、グリグリ10年目にして始めて朝10時から畑仕事をするという画期的な試みが始まりました。
初日の今日、どのくらい来るかなー?と内心ドキドキしながら出勤したスタッフの心配をよそに、10時前にスタッフが到着したときにはすでに水やりをしている親子がおり、10時にはぞくぞくとメンバーが集まって来るではありませんか。水やりと草取りをして11時(コアタイム)まで待とうと話していたのですが、もう本メニューに入ってもいいんじゃないかと思うくらいの人数が畑で思い思いに作業をしていました。その甲斐あって、日差しも風もさわやかなうちにちょっとした畑の手入れは済ませることができました。
さて、この日のメニューは次の通り。
ジャガイモの芽かき
トマトの芽かきと支柱たて
ラベンダーとローズマリーの植えつけ
クローバーの種まき
ボサボサになったコニファーの剪定
今年からスタッフになってくれた元農業高校教師Mさんは、栽培の仕方を教えるのが得意なので、芽かきや支柱たてのレクチャーをしてもらいました。「ここに生えてくる芽はとっちゃいます」「元気な芽を残して弱弱しいのは抜きます」といった手入れの説明から、「トマトの根っこは強いので多少切っちゃってもすぐに戻ります」とか「花のすぐ下の目は伸びやすい」といった豆知識まで、豊富な知識を伝授してくれました。目の前の苗の状態を見ながらのレクチャーはとてもわかりやすく、メンバーも質問しながら真剣に耳を傾けていました。これまでも、こうした栽培方法についてアーティストのカブさん(現在留学中)がレクチャーしてくれる機会は度々あったのですが、今年は「直売所を開きたい!」という大きな目標があるので、みんなの目つきも真剣そのもの。色々と教わるうちに、去年のトマト不作の反省点が浮き彫りになり、「あぁ、なるほど~」「そっかぁ~」とため息がもれる場面もありました。レクチャーの様子は映像として残し、いつでもメンバーが見れるようにしておく予定です。




午前中の作業がはかどったおかげで、盛りだくさんだったメニューは順調にこなすことができ、思いがけず堆肥ボックスの天地返しをやってみることとなりました。実はこの堆肥ボックスは以前、アーティストの水内貴英さんのワークショップで創作した畳一畳ほどの大きなもの。それから約2年間、ひたすら剪定した草や枝を積み重ねてきたため“干草置き場”のようになっていました。力持ちのパパさんたちが溜まった“干草”を掘り返してみると、下層部はかなり堆肥化が進んでおり、虫がうようよ。大きなミミズもいました。“干草”も長年かけて堆肥となり、フカフカのベッドを虫たちに提供していたのですね。メンバーの方たちは、水内さんの楽しいワークショップの話をしながら、「ほんとに虫マンションだー!」と楽しげに作業していました。新メンバーや体験で来られていた方なども、その話を聞きながら「楽しそうですね~」とニコニコ顔。




グリグリは、季節や年度によってメンバーの参加が増減し、植物の成長が早い時も、緩やかな時もあって 「いつもこう」 という状態がありません。それは、ともすると新しく加わったメンバーにとっては居心地を確かめるのに時間を要することになるのかもしれませんが、畑にたくさんのアートがあると、自然と話題が生まれ、人々が笑顔になれるものです。10年間の活動で生まれたたくさんの畑のアートには、一つ一つストーリーがあり、それをメンバーさんが伝えていってくれる、まさにアートによって人がつながれている畑なのだということを、しみじみと実感するワークデーでした。

この季節になると、毎年「グリグリに参加できますか?」というお問い合わせを受けるのですが、この日は体験の方3組が参加されて、20人を超える親子が集まりました。この日のメニューは、一言でいうと「植えつけ」と「食」。どちらにおいても、まさに春爛漫といった内容でした。
植えつけ作業において行ったのは、先月みんなで相談して決めた作付け計画に従った、野菜の苗うえと種まきです。ラインナップはいつもながら欲張りで、狭い畑にたくさんの品種を植え込むのでかなり窮屈になってしまいました。ぱっと見たところは、ネギとニンニクと韮ばかりが目立ちますが、先に植えつけたジャガイモの芽が出てきており、徐々に野菜畑らしくなってくることでしょう。


体験で来てくれた男児の中には、どうしても土を掘りたいという子がいて、掘る場所があったらその子を派遣するような場面も見られました。メンバーの子どもたちは皆成長し、今は小学校高学年が中心になってきているので、幼稚園児の存在は少し新鮮で、みんなを和ましてくれました。


盛りだくさんの畑仕事の傍ら、室内ではお昼の準備も行われました。畑で収穫したささげで炊いたお赤飯のおにぎりと、メンバーさん差し入れの八丁味噌をつけたおにぎり、畑のホウレンソウのお味噌汁、畑の周りに自生しているたんぽぽやつくしの天ぷらを、料理好きのお母さんメンバーたちが用意してくれました。すべて美味しかったのですが、特に天ぷらは小さい子どもたちにも大好評で、次から次へと揚げてもらってはあっという間になくなってしまいました。
もう一つ、食のプレゼントがこの日はありました。イチゴです!メンバーのSパパが大変気に入っているというイチゴを、みんなのために差し入れてくれました。一人ひとりもらって、味わいました。Sパパ曰く「土の味がする」というイチゴの美味しさがわかったでしょうか?




これからは新緑の季節です。畑のエントランスにある「バラのアーチ」も、青々とした葉っぱが茂って、来月にはたくさんの花をつけてくれることでしょう!このバラ、少々手入れを怠っていたため若干くたびれていたのですが、昨年12月に南大塚都電沿線協議会に所属されているバラの先生に剪定を指導してもらい、すっかり蘇りました。美しいバラの花が咲く頃にはぜひアーチをくぐって畑を見学に来てください。


【春夏に栽培する植物】
みんなの畑:トマト、アスパラガス、オクラ、モロヘイヤ、セロリ、バジル、枝豆
子ども畑:トマト、ブルーベリー、きゅうり

桜の美しいにしすがも創造舎の校庭では、グリグリは毎年のようにお花見をしています。この日は満開になって始めての週末だったため、他の一般の方たちと並んでグリグリも場所をとりました。お花見にあわせて、石がまでフォカッチャを焼いたりしているものだから、他の方たちは石がまを見つけてとても不思議そう。「誰でも使えるんですか?」と聞かれましたが、残念ながらそれはお断りしています。グリグリだけの特権であります(笑)。
この日のフォカッチャは、シェフ(=メンバーのお母さん)が用意してくれた具をはさんでサンドイッチにしました。畑のディルやローズマリーをきかせて、フレッシュな味でした。また、メンバーさんが差し入れしてくれた八丁味噌(フォカッチャにつけても美味!)にちなんだ絵本の読み聞かせがあったり、子どもたちは普段はグリグリでは禁止されているラジコンで遊んだり・・・畑仕事に精を出しているワークデーとはちょっと違い、リラックスした中での会話を楽しむことができました。




畑のまわりを見回してみると、緑が青々と芽生え、春のお花が咲きならび、 「今年もこの季節が来たなあ!」と感慨深いものがあります。周りをマンションに囲まれた、都会のど真ん中だというのに、畑があり、石がまから煙が上がり、点でばらばらに暮らしている人たちがこの場所に集まって花見をしている・・・。畑仕事をしていないと、この不思議さが浮き上がりますね。
次回より忙しい種まきと苗うえが始まります!





二週間前は寒さに震えながら畑仕事をしていたのに、この日はうってかわって春本番のポカポカ陽気になりました。重たいコート脱いで、軽装で集まったメンバーは口々に「畑日和ですね~!」と晴れやかな笑顔。待ちに待った畑シーズンです。
まず、雪の重みでボサボサになったコニファーや折れた枝を剪定したり、ハーブ畑や花壇の枯れ草をとってあげる作業から始めました。枯れ草をかき分けるとチューリップの芽やクロッカス、ハーブの芽もちらほら顔を出して、「わぁ春だねぇ!」と歓声が上がりました。
続いて、白山通り沿いにあるグリグリのメインの畑に行ってみると、なんとトンネルの中でブロッコリーとカリフラワーがたくさん実っているではないですか!10月に苗を植えてから半年間もかけて成長したお野菜。なんてスローな野菜の時間。でもそれをじっと待っているグリグリの時間も負けじとスローだということに気づかされます。
ブロッコリーは過去最高の出来栄えで、これ以上ないのではないかというくらいの豊作。子どもの顔よりも大きい株までありました!




雑草の生い茂った中に浮かびあがるカリフラワーも、なんてかわいいんでしょう。手に持ってみると、ブーケのようにきれいでした。グリグリを長年率いてくれたアーティストのカブさんが、以前こんな話をされていました。「雑草は善玉菌を増やしたり、土の中のリン酸のバランスを整えてくれる働きもあるから、あまり抜き過ぎないほうがいい」と。青々と茂った雑草は、豊作の立役者だったのかもしれません。


この日は他にもサラダホウレンソウが収穫できたので、ランチタイムにはサラダやパスタにしてたっぷりお腹におさまりました。食べなかったものは、グリグリ特製の直売所で販売することにして外に出て野菜を並べていると、通りがかりのおじいちゃんおばあちゃんや若いカップルが珍しそうにのぞきに来てくれて、1時間で完売してしました。売りすぎたかな?と言いながらも、1500円もの売上げには子どもたちは大喜びでした。売上げた代金で種を買って、これから播いていきたいと思います。




帰り際には、同じく長い時間熟成させていた長ネギを収穫したので、みんな手にネギを持って帰っていきました。袋には入れていても、電車の中でネギ臭プンプンだったことでしょう!
読んだ絵本:「またまたはーい」「へんてこへんてこ」「やさいのおなか」
「ことばのあいうえお」「どうやってねるのかな」「しろくまちゃんのパンケーキ」「しらゆきひめ(紙芝居)」「おおかみと7ひきの子ヤギ(紙芝居)」など
3月になっても、名残り雪が舞ったりとまだまだ寒い日が続いている今日この頃。今年度最後のえほんの会が開催されました。
午前の部、まずは身体ほぐし。大人も子どもも、寒さで丸まった身体を思いっきり伸ばして、さっそく絵本のはじまりはじまり~
「またまたはーい」は、いろんな動物たちが、それぞれの方法で元気に「はーい」とお返事する、たて開きのつくりが抜群に楽しい絵本。
「次の動物は、どんなお返事をするかな?」と想像しながら、めくって、声を出して、思いっきり手をのばして・・・みんなで元気よく返事をしながら読み進めていきました。


「へんてこへんてこ」は、渡ると身体が伸びてしまうという不思議な橋のお話。いつの間にか出来た橋を渡ってみると・・・お母さんや子どもたちも身体が伸びてしまいました。
あら大変!!と思ったら、渡り終えると、もとの身体に戻っていました。よかったよかった。
午前の部の最後の絵本は、久しぶりの「ことばのあいうえお」。
あ行~わ行まで、五十音を繰り返すうち自然とリズムが生まれて歌になります。みんなの「ストップ」の合図で開いたページからはじまる言葉を、大人も子どもも一緒に挙げていきます。
最後はちょうど「さ」で「さようなら~」、ということで、おあとがよろしい感じで午前の会は締めくくりました。


さて、お昼を挟んで、午後の部の一冊目は「どうやってねるのかな」
リスやコアラやコウモリなどなど、動物がどうやって寝るのかみんなで考えました。
「リスはこうやって寝るんだよー」と子どもたちが、丸まって素敵なポーズを実演してくれた姿は、本当にかわいらしくて、うっとりと見ている大人たちでした。
何やらえぽんずさん、何かを隠し持っているよう・・・。
そこから出てきたのは、紙芝居の舞台!!
大人からは「懐かしい~」、子どもたちは「何がはじまるんだろう」とワクワクした様子。


「しらゆきひめ」が始まって、お妃さまが毒りんごを売りに来るシーンでは、えぽんずさんの名演技に本当に怖がる子どもたち。毒で眠ってしまった白雪姫のもとに、小さなかわいい二人の王子が、を助けに来てくれてハッピーエンドで「しらゆきひめ」は締めくくりました。
紙芝居の舞台は子どもたちに大人気。えほんの会が終わったあとも、「ママ読んで!」とママが紙芝居を読む時間になったりと、改めて紙芝居の魅力に気が付いた、そんな1日になりました。


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☆3月のえぽんずさん:
竹内みずゑさん、榎本純子さん、鈴木燦さん、赤羽さや香さん、後藤勇さん、菊池千里さん、小玉陽子さん、櫻井拓見さん
読んだ絵本:「ぼくのおじいちゃんのかお」「はたけのともだち」「ころんだころんだ」「なんげえはなしっこしかへがな」「ぶるどっぐとぼく」「からだっていいな」など。
新しい年が明けて、早1ヶ月。ピカピカな気分で今年もえほんの会がスタートしました。
4ヶ月ぶりのえほんの会。開催を待っていて下さった方がいらっしゃったのか、たくさんの方に来て頂き、賑やかな一日となりました。
午前の会の「ぼくのおじいちゃんのかお」という写真絵本では、おじいちゃんの笑った顔や泣いた顔など絵本の中のおじいちゃんのいろんな顔を、みんなで真似して一緒にやってみます。
おじいちゃんの表情の真似は子どもたちみんな大得意!!表情を見合って笑いあったり、誰かの表情を真似してみたりと、和やかな笑いに包まれながら、大いに盛り上がりました。
盛りがったところで、「はたけのともだち」という、はたけの野菜たちが、次々と楽器を演奏するお話へとすすみます。
一人ひとり、好きな楽器を一つずつ持ち、野菜になりきって、ハーモニーを作っていきます。
みんなで一斉に音を出したり、ソロのパートがあったりと、その場で素敵な音楽が生まれました。
午前の最後は「ころんだ、ころんだ」という、色んな動物たちが次々に転ぶお話で締めくくりました。
いろいろな動物になりきって、転んで転んで最後は会場みんなが一つになって、大きなおまんじゅうに。
心も身体もホクホク暖まった午前の会となりました。
お昼を挟んで午後の部。
午後の最初は「ひともじえほん」という写真絵本。ひらがな一つひとつを、身体で表している絵本です。
子どもたちは、絵本を見ると、あっという間に文字を作ります。「ま」など3人であらわす文字は、大人も子どももみんなで協力して、一生懸命作っていきました。きれいにできて、みんなで拍手。
肌寒かった部屋も、あっという間にポッカポカになりました。
次に読んだのは、「なんげえはなしっこしかへがな」という津軽弁の絵本。お話自体が長いのではなく、出てくる数字の単位が大きいので、同じ言葉を何度も何度も繰り返す「果なし話」といわれるお話なのです。
おかあさんにも読んでもらったりしながら、果てしなく長い単位の数に思いを馳せて読みました。
津軽弁がわからなくても、「果なし」のおもしろさは子どもたちにも伝わったようで、大笑いの時間となりました。
「ぶるどっくとぼく」は、犬が怖い「ぼく」がお父さんに教えてもらった「おまじない」を唱えながら、犬を克服していくお話です。
えぽんずさんの名演技で本当に怖い犬が登場。みんなで「いぬ、い、ね、うし、とらと呪文を唱えながら、怖い犬を克服して、最後は仲良くなりました。
午後の最後は「からだっていいな」というからだの不思議さ、大切さ、面白さを描いている絵本で締めくくりました。
えぽんずさんオリジナルの歌にのせながら、普段は何気なく動かしている「からだ」のことを一人ひとりが大事に想いながら、絵本の会は幕を閉じました。
さて、次回のえほんの会は3月8日です。
皆様のお越しをお待ちしております!
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☆1月のえぽんずさん:赤羽さや香さん、後藤勇さん、櫻井拓見さん、田中晶さん、たけうちみずゑさん

グリグリのメンバーさんが、ひょっとしたら一番楽しみにしているのは「クリスマス会」かもしれません。畑でとれたお野菜を調理したり、石がまで大きなお肉を焼いたりしてみんなでいただくのが恒例となっています。この日のメニューは、午前中にミニワークデー、昼過ぎからクリスマス会の準備をして夕方5時ごろからご馳走をいただく流れで行いました。
【午前/ミニワークデー】
年内最後で、1,2月はワークデーをお休みにするので、畑も越冬の準備をしなくてはなりません。主に行ったのは、大根の収穫、バラの剪定、子ども畑にホウレンソウの種まき。大根は、「すがも大根チーム」とのコラボで栽培していたもの。大成功で、20本ほどのすらっとした脚の大根が収穫できました。栽培をしてきたのは「すがも大根チーム」のおじさま達ですが、収穫となったらグリグリキッズの出番です。笑 小さい子は尻もちをつきながら、大きい子はどんどん抜いてあっという間に収穫が終わりました。なかなかうまくできたので、来年の春には春まき大根を栽培しようということでおじさま達とは意気投合しました。
すがも大根チームのおじさま達と、大根の収穫。白い大根がまぶしい!




バラは植えてから4年目で、だいぶ伸びたことを喜んでいたのですが、メンバーだけではなかなか手入れが行き届かないので、南大塚の都電沿いでバラの栽培をしている方に来ていただいての剪定作業となりました。伸び放題だったバラの枝がきれいに剪定されていくのは、見ている方もすがすがしい気持ちになりました。
子ども畑の手入れはいつもの顔ぶれで、RちゃんとボランティアのTさん、それと初ボランティアの大学生のお姉さん。前回種まきをしたときに失敗してしまったので、もう一度まき直しておくことにしました。畑仕事の一方で、同時進行していた直売所の屋根の設置作業が教室で行われていて、メンバーのお父さんとキッズが丁寧に取り付けてくれました。
バラの剪定/子ども畑の種まき/直売所の最終仕上げ






【午後/クリスマス会】
おもてなし精神がとても豊かなグリグリ料理長(メンバーのお母さん)のアイディアで、今年も色々なご馳走が用意されました。手作りフォカッチャ、ローストポーク、手羽とチーズのスモーク、S家特製ベーコン、採れたて大根のスープなど、食べきれないのではと思いましたが、45名も集まったのであっという間に平らげてしまいました。実は今年は卒業したメンバーの一部をお誘いしたところ、15名程参加してくれたので、特に多くの人が集まった会でした。途中で昔の写真をスライドショーにして畑の開拓がいかに大変だったかを振り返ったり(大根はほとんど育たなかった…という苦い記憶も)、ロンドンに留学したアーティストとスカイプでつないだり、お父さんお母さんがクリスマスにちなんだ絵本の読み聞かせをしてくれたりして、すごく盛り上がったクリスマス会でした。
特製ベーコン/石がまで焼きあがったらその場でほおばる/卒業メンバーのお母さんたち!/会場







畑に石窯をつくったのは2008年夏。「畑の隣にピザ窯をつくって、採れたて野菜をトッピングして食べたい。そしたら大勢の人が集まる場になるのではないか」―そんな夢を抱いて石窯をつくってから5年間。メンバーのお楽しみに、イベントにとフル稼働した石窯は、長年雨風にさらされてひびが入ってしまったためこの1年間は使用を控えていまし。しかしながら、「窯にふたたび火を!」というメンバーさんの強い要望により、この度業者さんの協力をいただいてしっかりと修復することにしました。下地の部分の修復は、石窯製造を請け負っている株式会社フリーハンド(https://www016.upp.so-net.ne.jp/kama/)さんに再び依頼し、表面の仕上げの部分をグリグリで行いました。以前は、「土仕上げ」でしたが、業者さんと耐久性やリ・デザインについて諸々相談したところ、今回は「漆喰仕上げ」にすることにしました。
晴天に恵まれたこの日は、石窯を漆喰塗りするということで多くのメンバーが集まりました。自宅を漆喰塗りしたことがあるというKさんは、「マイ・コテ」持参!まず最初に、業者さんが用意しておいてくれた漆喰を、メンバーが交代で石窯全体に塗りつけること数時間。ほぼ均一に塗り終わったら、全員軍手をはめて手で表面をなぞります。こうすることによってナチュラルな“手仕上げ風”の風合いを出すことができました。そして最後は、きれいな貝殻をはりつけたり、サインを入れたりして飾りつけ、完成させました。
実は、今回集まったメンバーの中で石窯製作時にいたのは小学6年生の男児一人だけ。昨年の夏に部分的な修復を行ったものの、これだけ大々的に石窯に自分の手を加えるのは初めての方ばかりです。たっぷりと時間をかけて、丁寧に仕上げを行ったのは、きっとみなさんの石窯への愛情ゆえのことでしょう。子どもも大人も、とてもいい顔しながら製作に没頭していました。これで来月のクリスマス会は大いに盛り上がりそうです!




11月のもうひとつの大イベントは「里芋掘り」です。9年畑をやってきて初挑戦でしたが、亜熱帯化した夏の暑さが奏功してか、葉っぱを見る限りでは上々の成長ぶりでした。芋は掘ってみないとわからないので少しどきどきしながら掘ってみると、株が非常に大きく、大きいものは10個もお芋がついているではありませんか。子どもたちがお芋を傷つけないように丁寧に手とスコップで掘り起こしていくと、全部で50個くらいの里芋を掘り出すことができました。掘ったお芋は、先月植えたばかりのサラダ春菊や、夏に収穫したじゃがいもとともにランチタイムの食卓にのぼりました。




ちなみに、じゃがいものほうは、フライドポテトに適しているという“サッシー”(白っぽい色)という品種と、ホクホク系の“キタアカリ”(濃い黄色)を食べくらべたり、色を見比べたりして、ほぼ全員の意見が「キタアカリは甘い。サッシーはあっさり系」ということで一致していました。今年は専門家なくしてほとんどの育成&収穫を行っているのですが、まずまずの収穫に満足しつつ、何より子ども畑が一番収穫量が多かったね!(スイカ、モロヘイヤが豊作)と笑いながら振り返りました。
当面の期待はサラダ春菊やブロッコリー、すがも大根ですが、来月にはいずれも収穫予定。次の直売所は【12月15日(日)】にオープン予定です!

暑く、長かった夏もやっと終わり、やっと畑にとって最適なシーズンが到来。9月のワークデーでは秋から冬にかけて何を栽培していこうか相談しておいたので、この日はたくさんの野菜の苗植えと種まきを行いました。あいにく、前日は雨で運動会が流れたために欠席者が多く、メンバー8名、スタッフ4名でのワークデーでしたが、この日を逃したら植えつけの時期が過ぎてしまうので全員でフルパワーで植えつけを行いました。
<今日のメニュー>
・子ども畑の植えつけ・・・日本ブルーベリー、とちおとめ、ちぢみホウレンソウ、ニンニク
・みんなの畑の植えつけ・・・ブロッコリー、カリフラワー、サラダシュンギク、ニンニク、ちぢみホウレンソウ、次郎丸ホウレンソウ
・すがも大根3回目の間引きとトンネルがけ
・直売所オープン


子ども畑では・・・
小学生4,5年生と中3、高1が集まり、お兄さんたちがリードをしつつまずはモロヘイヤの最後の収穫。両手で抱き抱えるほどの量が収穫できたので、直売所で販売することにしました。今年の夏は子ども畑が豊作だったので、子どもたちも少し気合が入っていた様子。しっかり開墾して土づくりをしたあと、丁寧に植えつけをしていました。お兄さんたちはもはや子どもと言える年ではないですが、大きくなっても年下の小学生たちとなんだかんだとおしゃべりしながら作業をしていて、聞くところによると中学受験を控えているやんちゃな小5男子の進路相談なんかもしていたそう。彼らがまだ幼稚園児や小学生だった頃は毎度毎度大騒ぎして校庭を走り回ったり、喧嘩したり悪さしたりしてメンバーのお父さんにこっぴどく叱られたりしていたものの、、、今ではそんな相談をできる仲になっているなんて、グリグリはしっかり植物の成長とともに人も育っているんなぁと改めて実感しました。




みんなの畑では・・・
グリグリの畑は2つに大きく分かれており、普通なら2グループに分かれて作業ができるのですが、今日は人も少ないので、1つづつ順番に作業をしていきました。(本当はたった4,5人でやるには大きすぎる面積ですが…)
まずは「ポテマメのうえん」と呼んでいる畑。一部は、シソとバジルが占めるほど大きく成長していたのですが、そろそろこちらも終わりの時期。スズメバチがときおり飛来する中、刺激させないようよく注意しながら苗を引っこ抜き、袋につめて直売所で販売しました。一通り雑草を抜いたら開墾して土づくり。このところ土が黒々として、ふかふかとやわらかくなってきているので「いい土になったねぇ~!」とみんな感激。そのふかふかの土の中に、ブロッコリーなどの野菜苗を植えつけてあげました。


すがも大根づくりも「ポテマメのうえん」の一部で行っており(すがも大根チームのオヤジさんたちとのコラボ企画)、今日は最後の間引きの日。立派に成長した葉っぱは見るからに美味しそうで、大根がどれだけ大きくなってくれるか期待がふくらみます。この日は虫除けのネットをかぶせてオヤジさんたちは帰っていかれました。


もう一方の「サンチコリー」と呼んでいる畑はホウレンソウ畑にするのですが、こっちにとりかかれたのは午後2時半頃。丁寧に雑草を抜いて、耕し、黒マルチを敷いて種を播く頃にはもう4時近くになっていました。人が少ないため、けっこう黙々とした作業でしたが、あの人があれだけやっているなら私はハーブ畑をきれいにしよう、伸びすぎた木を剪定しておこう、、、といったプラスの連鎖反応は随所にみられ、一日かけてずいぶんと広い範囲で畑の手入れをすることができたようです。留学中のカブさん(グリグリ参加アーティスト)に代わって助っ人に来てくれた元ボランティアスタッフのMさん(元農業高校の先生!)がサポートしてくれたのも大きく、気づけばグリグリはもうかなり地域の人たちに支えられている活動になっているのですね。。。


こんなに忙しく畑仕事をしている一方で、どうしたら直売所が人目につくか、どうしたらもっと野菜を買ってもらえるか、とても自由に(奔放に、、、)動いている子たちもおり、彼らがあれこれ画策した成果なのか、売上げは800円となかなかなものでした。自分たちで育てた野菜を自分たちで考えて販売するという自由を与えることは、実は少しばかり緊張を伴うことなのですが(地域社会とダイレクトに子どもたちがつながるのは、グリグリではイベント開催時しかなかったので)、今は成長していく子どもたちを少し遠巻きに見守ってみようと思っています。子どもを持つ一人のボタンティアスタッフが言うには、「みんなの畑があって、子どもの畑もあり、直売所もあると、子どもたちは今日はどれをしようかなって選べる。いつも同じじゃないから、それが子どもたちにはいいよね。この3つがいい意味でグリグリで循環していくといいよね」。なるほど。畑はたくさんのことを教えてくれます。
読んだ絵本:「かおかおどんなかお」「あんよあんよ、ねぇあんよ」「かばくんのふね」「あつまるアニマル」「まっくらまっくら」など。
暑さ寒さも彼岸まで、という言葉通り、この最後の夏の名残を感じさせる日差しの中、2ヶ月ぶりのえほんの会を開催しました。久しぶりにえぽんずメンバーがほぼ全員揃い、ゲストも交えて賑やかな一日となりました。
この日の一冊目は「かおかおどんなかお」。怒った顔や泣いた顔、笑った顔などなど、いろんな顔もみんなでやってみます。お母さんたちの「おすまし顔」は見応えが。最後には子どもたちの顔が自然と「いい顔」にほぐれていきました。


続いては「もこもこ」。「しーん」から始まり、色々な擬音語と生き物のようでもあり景色のようでもある不思議な形や色の絵で綴られていく本。コントラバスの音色が心地よく響く中、絵から想像される世界を擬音語で声に出してみたり、身体の動きもつけたりして絵本の世界を楽しみました。
その次は、ちょっと元気に身体を動かす「あんよあんよ、ねぇあんよ」。ひよこやおばけ、ハンバーガーだって歩いちゃうお話。みんなで好きな楽器を一つずつ持ち、自由に演奏しながらいろんな歩き方をしてみました。


最後はまたしっとりしたお話の時間。「かばくんのふね」という少し長い物語を読みました。優しい「かばくん」が動物園の仲間たちを助ける様子に、子どもたちも静かに耳を傾けて見入っていました。
お昼を挟んで午後の部。午前と同じく玉ねぎを使った自己紹介で会が始まりました。玉ねぎはまん丸ではないので、コロコロ少し予想と違った方向に転がっていくことも。玉ねぎを手にしたら、自分の名前と好きな動物を教えてもらい、そのままその好きな動物になって身体ほぐし。えぽんずメンバーがライオンになってみんなを追いかけたり、逆にみんなに追いかけられたり、身体がほぐれたところで、午後の一冊目は「あつまるアニマル」という動物のお話から始めました。


そして「へっこきよめさま」という昔話では、ゲストの方々も大活躍。「へ」で村の人々を助ける嫁様の様子を、風を巻き起こし音や身体の動きで盛り上げるえぽんずの様子に、子どもたちからも大きな笑い声が。


最後の締めくくりは「たいようオルガン」。歌のように語られるお話に合わせて、オルガンを持ちながら旅をしたり、
黒板には何やら絵のような模様のようなものが出来上がっていきます。子どもたちもあちらこちらに興味を持って動き出し、音楽の演奏に加わったり黒板のお絵かきに加わったり、ふんわりした空気のまま会を終えました。


さて、次回のえほんの会は来年1月を予定しています。詳細は決まり次第HPなどでご案内いたします。
日が空いてしまいますが、皆様のお越しをお待ちしております!
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☆9月のえぽんずさん:渋谷橙さん、渋谷千里さん、たけうちみずゑさん、赤羽さや香さん、後藤勇さん、櫻井拓見さん
ゲスト:榎本順子さん、鈴木燦さん