今回は、都内公立小学校の特別支援学級、1~6年生の子どもたち35人と取り組んだ、関根真理さん(パーカッショニスト)とのワークショップをご紹介します。

1限目からのワークショップ。教室に次々と運び込まれる見たことのない楽器の数々に、登校した子どもたちは(先生方も)興味津々!早く触りたくてたまらない様子で、朝の支度をしていました。

教室に子どもたちが集まると、廊下から楽しいリズムが聴こえてきて…太鼓を演奏しながら、まりちょふ(関根真理さん)と、うっしー(西川郷子さん)、うりちゃん(URIさん)の登場です!目の前で繰り広げられるパフォーマンスに、思わず身体が動いてしまう子や声をかけてくれる子、びっくりして固まってしまう子など、色々な反応をしてくれました。

自己紹介と楽器紹介をした後、子どもたちも全員、太鼓の演奏に挑戦!思いっきり叩いてみたり、波のように順番に叩いてみたり、関根さんの手の動きに合わせて強弱を変えてみたり…。

太鼓の演奏に慣れてきたら、今度はリズムに合わせて叩くことにチャレンジ。子どもたちから出てきた「好きなもの」の言葉を使って、関根さんがリズムを作ります。

「京浜東北線・かっこいいな♪」「ラーメン・ラーメン・食べたいな♪」「麻婆豆腐・麻婆豆腐・辛くて美味しいよ♪」などなど…子どもたちも積極的に手をあげて、リズムづくりを楽しんでくれました。リズムに合わせて叩くと、身体も勝手に踊り出し、教室の中はお祭りのような賑わいでした。

最後は体育館に移動して、学習発表会に向けた音楽づくりです。絵本「はらぺこあおむし」の音楽劇を発表する予定の子どもたちは、「星空チーム」と「蝶チーム」に分かれて、それぞれ「星空」や「蝶」をイメージする楽器を探します。

真っ先にお気に入りの楽器を見つけて鳴らしている子、一つ一つの音を確かめながらゆっくりと吟味する子、アーティストや先生に相談しながら考える子など、それぞれのペースで「イメージに合う音」を探していました。

「なんでこの楽器を選んだの?」と尋ねると、「始まりの音だと思ったから!」「夜の風景の音に感じた」など、それぞれがしっかり考え、感じながら楽器を選んでいる様子が伺えました。なかには、大きな鈴を両手に持って、蝶のように羽ばたきながら演奏したり、夜の眠たい様子を身体で表現しながら演奏するなど、情景を演出するための様々な工夫も…!最後は、それぞれのチームが演奏を発表し、学習発表会に向けての気持ちを高めたワークショップでした。

あっという間の3時間。様々な楽器にふれ、力強い音となって響く子どもたちのエネルギーを、全身で感じられたワークショップとなりました。朝早くから、楽器の搬入・搬出・準備にご協力くださった先生方、本当にありがとうございました!この場を借りて改めてお礼を申し上げます。