読んだ絵本:「ふしぎなナイフ」「ふようどのふよこちゃん」「オオカミがとぶひ」「ブラッキンダー」「はやくはやくっていわないで」など
新しい年を迎え陽の光がキラキラと差し込む暖かな1月の日曜日に、えほんの会を開催しました。今回のえぽんずメンバーは渋谷橙さんと田中晶さんのお二人。珍しく男性のみの回となりました。
午前の部、今年の干支にちなんでニョロニョロと蛇のように身体をほぐしてスタート。その蛇の身体がいつの間にかナイフになり、「ふしぎなナイフ」が一冊目。ポキッと折れるナイフ、プクーッと膨れるナイフ、どんどん不思議な形に変化してきいきました。

二冊目に読んだのは少し長めの物語「ふようどのふよこちゃん」。腐葉土が主人公のお話に、「ふようど」って何だろうと考えながら、豊かな自然を支える腐葉土の様子が語られていきました。そのうちに、えぽんずさんの差し出す楽器で子どもたちが即興の演奏をつけ始めました。

それならばと、みんなに好きな楽器を選んでもらい「カニツンツン」ではみんなに楽器を鳴らしてもらいながら読みすすめ、途中からは言葉に身体の動きもつけて、よじれたり、伸びたり、床をゴシゴシこすったり、様々な動きをみんなにも真似してもらいました。そしてその後もずっと楽器と一緒に賑やかなまま午前の部を終えました。

午後の部は、お昼ご飯も食べた後だからか、まったりした空気の中でスタート。最初の身体ほぐしは近くの人にも触れながら、身体を柔らかく伸ばしていきました。そして、一冊目は「ブラッキンダー」。黒い線で描かれる宇宙のような絵や「キンダー」と呼ばれるサボテンが登場したり、「ブラッキンダー」ってなんだったのか、という抽象的なお話でしたが、子どもたちは静かに世界に引き込まれていました。

そんな集中力のある参加者の方々の様子だったので、二冊目も「はやくはやくっていわないで」を静かめバージョンで。途中から打楽器で演奏をつけてみると、ピアノの得意な女の子が弾いてくれた曲がちょうど良いBGMになり、えほんの世界にピッタリでみんなからも拍手をもらっていました。

その姿に触発されてか、楽器に興味をもつ子どもが少しずつ音楽を奏で始めます。アコーディオンを抱えて、ちゃんとえぽんずさんの朗読に併せて演奏する女の子がいたり、自分の好きな楽器をたくさん並べて演奏していたらいつの間にか絵本のお話にピッタリの効果音になっていたりして、子どもたちの感覚には脱帽です。
その後は紙芝居で「おおきくおおきくおおきくなあれ」。みんなにも「おおきく~」と言葉を言ってもらい、卵から恐竜が生まれたり、大きな大きなケーキに変身したり、その様子に子どもたちも楽しそうに反応していました。たくさん音を出して声も出した後は、午前にも読んだ「ふようどのふよこちゃん」を賑やかバージョンで。子どもたちは音楽にも慣れた様子で、えぽんずメンバーにも近寄って賑やかに聞いていました。

さて、次回のえほんの会は3月30日(土)を予定しています。
春の光が感じられるようになっていればいいなと思いながら、皆様のご来場をお待ちしております。
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☆1月のえぽんずさん:渋谷橙(俳優)、田中晶(俳優)