にしすがも創造舎にある「ギロンと探偵のいる2年1組」では、絵本の読み聞かせの他にも、親子向けワークショップを開催しています。今年度は3回予定しており、1回目は『声とからだで音つむぎ』という音楽ワークショップでした。
アーティストは、音楽パフォーマンスグループ「つむぎね」から、宮内康乃さん、大島菜央さん、中尾果さんの3名にお越しいただきました。普段は主に声とピアニカを使って活動している方々で、今回のワークショップは声と身体だけを使った、とてもシンプルなだけに発見の多い内容となりました。

まず最初は、自由に歩くところから。そして「パン!」という手を叩く音を合図が聞こえたら、「ピタッ!」と止まります。最初はアーティストがリードしますが、合図を出す人を参加者に回していきます。子どもの手だと音も小さくなりますが、みんなしっかり音を聞いて止まっていて、だんだん聞く事に耳が慣れていくようでした。
少し身体をほぐした後は、声と身体を使った自己紹介です。みんなで一つの輪になって、それぞれの名前の一文字ずつを、高い音や低い音、短い音や長い音など、いろいろな声の出し方で読んで、それを皆で真似します。音に合わせて真ん中に集まったり、ポーズが出来たり、身体も自然に動かしながら、全員の名前を声に出していきました。

続いては、呼吸に息を合わせて声を出す練習です。「スーッ」と大きく息を吐いて、そこからできるだけ長~い音を出します。息が途切れるまで、みんな頑張りました。呼吸に合わせた発声をした後は、座って声は一休み。輪になって隣の人の真似っこをするワークです。最初は手を叩くところから。大きな音、小さな音、相手に伝えるスピードも速くしたり遅くしたり少しずつ変化していきます。手拍子だけでなく、声も取り入れいき、隣の人をよく聞いて、相手を見つめる姿が印象的でした。

順番に回すことに慣れた後は、真似する内容をいろんな人が変えて良い事にしていきます。真似をしても良いし、自分で変えても良いし、参加者に委ねながら音の出し方が変化しつつ、自然に動作も加わっていろんな音や動きが生まれました。
たくさんの声や動きを経験した後は、いよいよ「音つむぎ」。ダンサーでもある大島さんが、糸を紡ぐような身体の動きで、みんなの声を紡ぎだしていきます。みんなの声を集めた塊を参加者に渡すと、子どもたちは手のひらの中に本当に声の塊があるように、大事に大事に、そっと受け取り、また違う子に渡していきます。その動作に合わせてみんなは声を出していきました。

たくさん声を紡いだ後は、みんなで「音の森」を作ります。自分で好きな音を出しても良いし、誰かの音を真似しても良いし、誰かの音に合わせて何か音を考えても良いし、お互いの響きの中で森を作っていきました。

そして、たくさんの音に囲まれた後は森が夜になり、再び静寂が訪れます。最後は寝転がって目を閉じる時間。耳がたくさんの音を吸収した後の静寂は、何かいつもと違って感じられました。

参加者の方からは、「声とからだでこんなことができるのか!と新たな発見があった。」「物を使わずに遊べることがわかり、家でもやってみようと思いました。」「自由なんだって嬉しくなりました。みんなとつながってるんだって嬉しくなりました。」「からだと声の動きは双子の兄弟だと実感しました。」などの感想をいただきました。

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