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コラムColumn

社会的養護下の⼦どもたちとのアーティスト・ワークショップ 〜児童⾃⽴⽀援施設での実践から〜

芸術家と子どもたちでは、2010年度より児童養護施設を対象としたワークショップに取り組んできました。その経験から、社会的養護下にある子どもたちを対象とした活動を拡充し、2020年度には養育家庭の子どもたち、2022年度には児童自立支援施設で暮らす子どもたちとのワークショップを開始しました。2025年は、公益財団法人 日本フィランソロピック財団 第1回「社会的養護下の子ども応援基金」助成を受けて、さまざまな社会的養護の場でワークショップを実施しました。
そして、埼玉県埼玉学園(児童自立支援施設)でのワークショップ終了後に、事業の振り返りを兼ねて職員とアーティストへのインタビューを行いました。今回のコラムでは、自立支援施設でのアーティスト・ワークショップについて、それぞれの立場からの想いをご紹介します。

※本事業の記録冊子はこちらからご覧いただけます。


【ワークショップ概要】

実施施設 埼玉県埼玉学園
アーティスト アオキ裕キ(ダンサー・振付家)
アシスタント・アーティスト 西 篤近(ダンサー)、竹内緑波(ダンサー)、高田 丈(音楽家)
実施期間 2025年7月~10月 ※月1回程度、全3回実施
参加者 小学5年~中学3年生 38人
助成 公益財団法人 日本フィランソロピック財団 第1回「社会的養護下の子ども応援基金」

【インタビュー参加者】

埼玉県埼玉学園:今井 剛(調査担当課長)
アーティスト:アオキ裕キ(ダンサー・振付家)
アシスタント・アーティスト:西 篤近(ダンサー)、竹内緑波(ダンサー)、高田 丈(音楽家)
進行:堤 康彦、中西麻友(NPO法人芸術家と子どもたち)


■子どもたちの表情に見えた変化

中西麻友/NPO法人芸術家と子どもたち(以下、中西):これまでを振り返ると、最終回に女の子たちが名残惜しそうにしてくれたのが、とても嬉しかったです。男の子たちのグループは恥ずかしさも感じられましたが、3日間のワークショップを振り返っての感想などをお聞かせください。

今井 剛/埼玉県埼玉学園調査担当課長(以下、今井)グループの実施順(※注)は、たまたま私の担当が女子だったということもあって、最後を女子にしたらハマった感じがありました。恥ずかしさを隠し切れない男子の後、最後に女子が出てきて、本当にアイドルが来たかのような流れになったのが、すごく良かったです。女子は、中学3年生が5人いる寮だったので、今日はたまたま2人が高校見学に行っていて帰ってくる時間の都合で、最初の班だったら参加できませんでした。でも、今日は実施順が最後だったので、全員が参加できました。最初に伝えた時には実施順が分かっていなかったから、高校見学へ行く2人の子は残念がっているような様子もありました。出られる子は、(ワークショップのことを)すごく楽しみにしていました。女子は、こちらが期待することや伝えたいと思っていることが120%伝わっている気がしました。
男子は少し殻を破り切れなかった印象もありますが、勉強や運動は学園でも取り組む機会があるものの、今回のように「正解のないもの」にはなかなかふれる機会が無かったので、総合的にはすごくいい機会だったのではないかと感じます。
※注:埼玉学園では、男子2グループ、女子1グループの3グループに分けてワークショップを実施。

中西:高田丈さんのウクレレと歌の響く中、即興で一人で踊るワークでは、男の子たちもはじめは誰かを誘う子もいましたが、そのうちみんな一人で踊っていて、感心しました。

西 篤近/ダンサー(以下、西):(次に踊る人を)指名する仕方にみんなこだわりがありました。そんなに踊らなくても、指名だけは面白い動作でやっている子もいました。

中西:自分が踊ることは恥ずかしそうにする子でも、誰かが踊っているのを見るときはニコニコしながら見守っている感じがありました。

最終回の一人ずつのダンス

アオキ裕キ/ダンサー・振付家(以下、アオキ):受け入れている。だから、こういう表現もあって、こういう人もいてということが寛容できる機会になったのではないかなと思います。動くのが苦手な子も、人がいろんなことをするのは、見て楽しめる。それはすごく大きなことだと思うし、これを何回か繰り返すと、男子全員が動けるようになるかもしれない。3回(ワークショップを)繰り返した中でも、進化はずっとしてきた。(アシスタントの)丈くんの歌も若者の動きに合っていて、揺さぶられたのを感じたかな。本当に良い空気を感じました。

中西:最後の感想タイムで、ある子が「自分の心に優しく受け取りたい」と言ってくれたことが印象的でした。

今井:数日前に来たばかりの子です。

高田 丈/音楽家(以下、高田):感動した。言っていることもすごくよく分かったし、他の人との関係性についても切実に言っている感じがしました。

竹内緑波/ダンサー(以下、竹内):周りのことがすごく見えているんだと思います。

今井:まだ入所して1週間ぐらいしか経ってない子が、あの場で手を挙げられる積極性がすごいと思いました。

中西:「何でも見せたいわけじゃなくて、見せたくないことがある」ということをちゃんと言っていたことも印象に残っています。だからこそ、なぜ彼女がここに来たのかが不思議に思います。

アオキ:視野が広くて、自分以外にしっかりと目が向けられている。

子どもも大人もみんなで身体を動かす

中西:子どもたち同士が受け入れ合っていると感じられる雰囲気や、「先生もやっていい?」と大人も自然に入っていける空気がありました。

アオキ:職員の方が一緒に参加してくれるのは、やはり大きい。

高田:女の子同士でも恥ずかしがってやらない場面はよく見るけど、あれほど開けた関係性がつくれるというのはなかなかないと思います。

アオキ:安心をして生活ができる環境だなって、やっぱりそれが響きましたね。

中西:2回目のワークショップで初めて参加した男の子は、ワークの中で(アシスタントの)西さんの真似をすることを、他の子がルールが分からなくて戸惑っていた時にも、一人でちゃんと真似していました。彼は表現が向いているのでしょうか。寮の先生も、彼に感想を言って欲しそうだったので、先生も表現が向いていると気づいてくれたのかなと思いました。

今井:彼も学園に来たのはワークショップの直前でした。

中西:男の子は、恥ずかしがっている子もいましたが、一方で一人で踊っている子もいました。

アオキ:良かった。みんな、本当に素晴らしかった。

中西: 3回の積み重ねがちょっとずつできていって、最後に、まさか一人ずつ踊れるようになるなんて。それはすごく大きなことだと思います。

高田:あのぐらいの年齢で、思春期だとなかなかできないこともあると思います。

■児童自立支援施設でのアーティスト・ワークショップ

中西:改めてワークショップを振り返って、さきほど今井さんがおっしゃっていましたが、普段、児童自立支援施設では、勉強や、野球などのスポーツは毎日のように活動しているけれど、多分それとは少し違うところがワークショップにはあるのかなと思います。「どういうところが違っていたのか」や、「施設でやる意味」、そして「他の児童自立支援施設等でやるときに、課題になると思われること」など、施設の方の立場から伺えることがあれば教えてください。

ワークショップを見守る今井さん(中央)

今井:普段は規則正しい生活を重視しています。学園に来る子の中には、昼夜逆転の生活や非行文化の中にいた子もいますから、一般に比べたら刺激を遮断された安心できる環境の中で、勉強・運動・食事・睡眠のリズムを整えていきます。
そんな日常の中に、自由な発想で、全てが正しい、全て間違いがない「正解のない時間」が入ってくることによって、子どもたちの中にどんな変化が起きるのかは、正直、未知の世界でした。けれど、今のところマイナスな影響はありませんし、ビデオで他の職員にも見てもらいたいくらいです。職員の全員がワークショップを見ているわけではないし、特に女子寮は、記録を撮って他の職員にも見てもらったらいいのかなと思っています。私は、全部見せていただいたので、男子と女子の違いもはっきりわかりますし、子どもたちがこれだけ自由な発想で、職員の想定している以上の動きをしていることを良しとしてくれる職員がいっぱいいてくれたらいいなと期待していますが、いろんな職員がいるので、いろいろな捉え方があると思います。

中西:「これが一体何になるんだ」とか、普段の時間を割いてまでやる意味があるのかなど、いろんな考え方があるだろうと思います。ワークショップをしたことで成績が上がるとか、何か行動面でプラスになる効果があるのかというと、そうでもないので成果がわかりにくい。けれども、みんなで笑い合ったこととか、誰かと別れがたい気持ちになるとか、そういうことが無いよりはあるほうが…って思ってもらえたらいいなと思います。でも「本当に必要か」と言われたら何とも言えないし、いろんな考え方があるんだろうなと思っています。

アオキ:でも、進学校出身の大学生に向けて講義をする機会があると、彼らは勝ち抜いて頑張ってきたから、転ぶことをとても怖がっていると感じることがあります。良い点数を取って、いい会社に入って…、みんなそうなっていて、転ぶことをすごく怖がっているから、ある意味、こういう表現を経験している子の方が、将来に向かっての視野がすごく広い感覚があります。これもいいかな、じゃあこっちでこうやってみようかな、とかね。進学校だけれども、それで全てが幸せなのかな、と疑問に思うこともあります。

中西:(アオキさんにとっては)初めての児童自立支援施設でのワークショップということでした。最初に打合せで学園を訪れた時に、今井さんに勤務体制や環境について説明していただきました。例えば、夫婦制の寮ということは、休暇を取るタイミングも一般の会社員とは少し違う。そういう制度的なことにもアオキさんは驚かれていました。実際に子どもたちと出会ってみてどんなことを思われましたか。

子どもたちに「ナイス!」と声をかけるアオキさん

アオキ:衝撃でした。自分はつっぱりの時代に生きてきたから、何かしらそういう要素がある子がいるんじゃないかというイメージがありましたが、全然違っていました。どこにいてもおかしくないような子たちで、生きてきた、育ってきた環境で、変わってしまうのかなと。そして、子どもたちの可能性もすごく感じたし、ここが安心して改善できる環境だなっていうことをすごく感じて、もっといろんな人が、こうした施設のことを知ることが大事なんじゃないかなと思います。

中西:こういう場所があって、こういう職員の方がいて、こういう子どもたちがいるということが、良くも悪くも外からは見えづらくなっていて、もちろん見えればいいものでもないとは思うので、出し方は難しいけれど、知ってもらうことも大切だと思います。

今井:そうですね。ある意味、この施設に子どもが多いということは、良い世の中じゃない証拠になると思います。また、埼玉県の場合、今は、非行少年や不良という子はあまりいません。被虐待児童や、適切な環境で育ててもらえてない子は、残念ながらかなりの数がいて、入所待ちの子もいます。児童自立支援施設に来る前は、児童相談所で数ヶ月間住むのですけれど、一時保護所といいながら、一ヶ月、二ヶ月という単位じゃなくて、半年、一年という単位で、その次の生活の場所が決まらないということもあります。ここでは、今の生活を守るために、ある程度落ち着いた寮へ、月に一つの寮に一人ずつぐらいのペースで入所しています。新入生を頻繁に入れてしまうと、やはり荒れてしまうことがあります。だから、学園全体では月に五人ぐらいしか入所しません。どうしても入所を待ってもらうことがあるのが現実で、埼玉県内には6~7ケ所の一時保護所がありますが、どこも満員です。

中西:子どもたちに「また来年やろうね」と声をかける時、でも来年君はここにいちゃいけないはずで、また会いたいし、会えたら嬉しいけれど複雑な思いになります。普通は、一年程度の入所期間で進学先などが見つかったら退所するのでしょうか。

今井:そうですね、中学3年生で退園する子が多いです。(現在の入園者の)割合は、中学3年生が17人、中学2年生が15人以下で、中学1年生は5人ぐらいしかいません。小学生は、5年生と6年生で4人かな。6年生の子は、小学校卒業のタイミングで家庭引き取りのチャンスがあります。やはりそういう区切りの時に退園しやすいですね。だから、この施設に小学校の時に入って、卒業のタイミングで退園できないとなると、本当に浦島太郎みたいに一般社会との差が長くなりすぎちゃうのも良くないので、長くても1年半から2年ぐらいで退園するのが理想かな。

中西:児童自立支援施設は、学校機能が敷地の中にあって、全ての生活が基本的にこの施設の中で完結します。

今井:あちら側(の建物)で生活していて、ここの建物で授業を受け、あちらの建物に帰っていく。

中西:今日会った子たちが、地域で受け入れられないような子たちには見えないということも改めて感じました。

アオキ:確かに出た後のギャップは大きいですよね。

今井:だから入所前の前籍校の先生とかが半年、1年ぶりぐらいに子どもたちに会いに来ると、「表情良くなったね、丸くなったね」と感じられることもあります。その当時は、不良じゃなくても何かしら突っ張っているというか、周りから舐められないようにしているというか、野生の動物的な感じだったみたいで。ここでは安心して生活しているから、いろんな部分で表情も豊かになるのだと思います。でもここは、守られ過ぎていて刺激が少ないので、逆に退園した後、スマホを与えられると誘惑がどんどん増えて、「のんびり自由にしていいよ」と言われちゃうと、そこでブレーキがかけられずに失敗してしまう子もいると言えます。

中西:そう考えると、本人が持っている特性とか特質だけではなくて、どんな大人と出会い関わるかによって、その出方が全然変わってくるんですよね。

高田:学校だと逃げ場がないから、そこになじめなかった時に他のコミュニティとか逃げ場がないと、刺激がある方に流されるということもあるかもしれない。逃げられるような場所があったらいいんですけどね。

中西:アオキさんはいろんな学校や大人向けのワークショップをされていますが、ここの子どもたちと関わってみて、何か変わったこととか、ここだから特別にやってみたことなどはありましたか。

ワークショップ冒頭のリラックスタイム

アオキ:いや、基本的に他でやっていることとそこまで変化はありません。最後に一人で踊ることは、あまりやらないけれど。でも、今回はやれそうな気がしました。また、小学生とのワークショップの時は、あまり寝転んでリラックスをしないんですよ。みんな「動きたい」という子が多いから。だけど、今日は小学生もいましたが、みんなちゃんと力を抜いて寝転べるのはすごくいろんなものを感じました。

中西:初日はちょっとザワザワしている雰囲気があった気がしますが、3回重ねて、今日は広いところでより静かに集中できる感じがありました。1回50分間しかないのに、リラックスの時間を長く丁寧に取るなあ、そしてそれが効いているなと思っていました。

アオキ:すぐ動き始めることもできるけれど、あの時間はやっぱり大事だと思います。

中西:すぐ動く、とにかく動くという活動は、おそらく普段よくされているのですよね。

今井:午前中のうちに大体みんな身体を動かしています。今日は、たまたま卓球部員は練習試合をしていましたし、他の子たちは土日は作業的な環境整備を自分たちでやるようにしているので、植木の剪定や掃き掃除、草むしりなど、全員が身体を動かしていました。

中西:リラックスするような活動は、普段の体育や運動の時間の中にもあるのでしょうか。

今井:いや、時間を有効に使うために、テキパキと体操をしてどんどん身体を動かしていると思います。特に来週は運動会がありますから。いろんな競技の動きの練習や、ソーラン節をみんなでやるので、その動きの確認、隊形移動などに取り組んでいます。

中西:それが嫌な子はいないのでしょうか。私は運動が嫌いなので、毎日運動していたら疲れそうと思ってしまいますが、みんな頑張るのでしょうか。

今井:集団をつくっているところに、後から少しずつ新しい子が入ってくるので、その集団の中に子どもたちみんなの伝統というようなものがあります。例えば、去年は端の方にいたけれど、中学3年生になるとメインの役割に抜擢されるというようなことがあります。でも、最初の何ヶ月間かはやらされている感じで「なんだ、みんなさぼんねえのかよ」という空気もあります。でも、前からいる子たちがやってくれているので、後から来る子たちはそこに馴染んでいくという流れがあります。もし、この人数が一斉に集まって「やれ」と言われたら多分できないと思うので、順番に少しずつ形をつくっていくので、できることだと思います。

終了後に鼻歌を披露してくれた子どもたち

中西:最後にオリジナルソングを歌って聴かせてくれた子がいましたが、ああいう自分の好きな歌をつくる時間もあるのでしょうか。まさか本人がつくったとは思わず、最初は既存の歌なのかと思いました。

今井:夜の自由時間はあります。夜、食事が終わった後に、実習や日記を1時間ぐらい取り組んで、それ以外に1時間以上は自由時間があります。

高田:今は、いろいろな楽器があるし、スマホやパソコンでもつくれるから、逆に鼻歌だけでつくる人はあまりいないんです。マイケル・ジャクソンはそうなんだけど。今はそうやって曲をつくる人はあんまりいないから、面白かった。

竹内:本当につくり続けてほしいな。

■これからに向けて

中西:もし、またこういう機会があってワークショプを続けるとしたら、こんなことをやってみたいなとか、こうしたら子どもたちや職員さんの理解をもっと得られるようになるかもしれない、など思われることはありますか。

今井:こちらからオーダーするよりも「こんなのもあるんですけど、どうですか?」と提案していただき、それで子どもたちがどんな反応をするのかを見ているのが、正直すごく楽しいです。わかっていることじゃないところがあるから、広がりがあって楽しかったです。今回も、最後にこんなふうになるとは、最初は想像できなかったものが見られました。

中西:アーティストとしてはどう思われますか。

丈さんの歌と演奏を聞く

アオキ:どんどん継続できるといいですね。アーティストの数だけ表現があって、その人たちの見ている景色はみんな違うので、それを体験してもらうことは子どもたちの視野の広がりにつながると思います。丈くんを見て、こういう生き方があるんだっていうことも感じただろうし、そうじゃなかったら、あの子は今日歌ってなかったと思う。やっぱり変な大人に会う貴重な機会だと思います。

中西:欲を言えばもう少し回数を重ねて、例えば職員の人に披露する機会があったら、すごいものを見せてくれるんじゃないかなとも感じました。

アオキ:確かに、何でもできちゃいそうな気がする。ちゃんとみんな自分があって、やっぱりそれは誰かの力につながると思います。

中西:見ている私たちもみんなの踊りに勇気づけられました。彼らに、退所後も安心できる場所や活躍できる場所が見つかることを願いつつ、もしまた機会があるなら、別の新しいことを「こんなこともあるんだ、あんなこともあるんだ」って一緒に続けていきたいと思える出会いに感謝しています。

堤 康彦/NPO法人芸術家と子どもたち:最後は、女子に圧倒されました。でも男子も、恥ずかしいって感じるのは普通だと思います。その中でも、半歩か一歩かはわからないけれど、それぞれが踏み出している感じはありました。

中西:こういうことが「苦手だとわかった」という感想もとっても大事だと思います。今日はペアのワークで、ペアをその場でランダムに組むこともありました。初回は、事前に決めておいた方が安心とおっしゃっていたけれど、回数を重ねて3回目は適当にやっても大丈夫でした。

ペアでお互いに呼応しながら踊る

西:目が合ったらもう全然逃げずに、自然と二人組をつくれていました。

中西:多分普段は、寮とかでもいろんなことを考慮されているから、ランダムに交流することも一つの挑戦だったのかなと思います。いつも柔軟に、ずっと温かく見守ってくださってありがとうございました。


児童自立支援施設での取り組みは、始めて数年しか経っていないので、まだまだ毎回手探りな部分もあります。それでも、回を重ねるごとに、子どもたちが私たちの心配や予想を超えていろいろな姿や表情を見せてくれることがとても嬉しく、その彼らの姿が、施設を出た後の社会でもそのまま輝くにはどうすれば良いのか、と考えさせられることの繰り返しです。職員の方々や、アーティストと一緒に試みを重ねながら、これからも対話を続けていきたいと思います。

編集:NPO法人 芸術家と子どもたち/写真:金子愛帆
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