今年度第一回目の2年1組親子向けワークショップは、美術家の谷山恭子さんをお迎えして、『みんなでつくろう 大きな木』という造形ワークショップでした。

夏を目前にぐんぐん成長する木をテーマに、にしすがも創造舎にもみんなで大きな木を作りました。谷山さんが組んだ土台に、参加者が様々な素材を使って飾り付けていきます。ピンク、オレンジ、緑に青など発色がきれいなテント地、大きなロール状のアルミホイル!、毛糸にすずらんテープ、紙コップ、段ボール、にしすがも創造舎の校庭で採ってきた枝や葉っぱ、ペンキも使って、みんな思い思いの作品を作っては木の周りにくっつけていきます。

お花を作ったり、形は定まらなくとも色で遊んだり、キラキラや毛糸で飾り付けた宝物のような枝を作ったり、お母さんと一緒にライオンやキツネを作ったり、お父さんと一緒に自然ロボットを作ったり、みんなの想像力が豊かに広がって、素敵な素敵な大きな木が出来上がっていきます。

アルミホイルはクシャクシャッとすれば簡単な彫刻の素材のようで、子どもたちにも扱いやすい素材でした。これが気に入った男の子は、蛇をどんどんどんどん木の周りに巻きつけて、最後には木の中にまで世界が広がりました。いつの間にか子どもたち同士、親同士の交流もゆるやかに生まれ、偶然同じ名前の男の子二人は立派に共同作業をしていました。

みんなが作り終えた後には、大きな木をみんなで眺めて一人ひとりの作品を鑑賞しました。紙コップと毛糸でできた、可愛い毛虫がいたり、トンボもいれば、不思議なドアもある、色とりどりでとっても豪華な大きな木でした。鑑賞中は、みんなのアイデアに感心したり、自分の作品をほめてもらえて誇らしげだったり照れくさかったり、子どもたちの反応も楽しいものでした。

鑑賞後には、自分で作った部分をお持ち帰りしました。発表には間に合わなかったけれど、アルミホイルで鳥を作っていた子も、最後までちゃんと完成させて嬉しそうに帰っていきました。自然ロボットを背負って帰るというアイデアにもびっくり!

とっても素敵な作品なのに、置いておけなくて残念でしたが、みんなと作っている間の楽しかった時間、賑やかであたたかな空気は、何もなくなった教室にも心地よく漂っていました。